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「だから外国人には生活保護を与えるな」と続くわけですが、これはよくよく考えると雑な議論です。


生活保護は最低限度の生活を保障するためのものであり、年金だけでこの水準に届かないのであれば、その年金生活者は不足分の生活費を生活保護で支給してもらえるはずです。仮に断られるとしたら家族からの仕送りなどで賄えている状況にあるということで、(年金は少なくても)生活レベルは生活保護を必要としない暮らしであるとみなせるでしょう。


あと、詳しくはないのですが、生活保護は自治体の管轄だけど年金はそうじゃないですよね。同列には扱えないはずではないでしょうか。


「憲法で保障の対象としているのは『国民』だろうが!」と言いたいのなら「憲法で納税義務が定められているのも『国民』ですよね。外国人は納税義務がないんですか?」という問いに答えを用意してからにしてほしいと思います。

また、「日本人の納めた税金を外国人に使うのか!」と詰め寄られても「外国人が納めた税金を日本人に使っているのに?」と言い返せるでしょう。

ゼノフォビアありきの屁理屈だからどこかに無理が生じるんですよねえ、結局。


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